歩道沿いに植わっているヒラドツツジの葉が白っぽい球形に変形していました。
<症状と診断結果>
下の写真のように、ヒラドツツジの葉が白っぽく変色し、球形に膨らんでいました。
触ると、硬い。
下は変形部をアップにした写真です。
もち病ですね。
もち病の特徴としては、
- 春の開葉期ののち、しばらくして発生する
- 新葉・新芽・花芽の一部が餅が膨らんだようになる
- 膨れた患部の表面に白い粉(病原菌の胞子)がふいてくる
- 胞子は風雨で飛散し、病気が伝染する
- 発生を繰り返すと花芽が少なくなる
- 被害部分はやがて褐色に変色して腐り、被害葉全体が枯死する
- 雨が多く、曇天続きで日照不足だと発生しやすい
などがあります。
<防除方法>
防除方法としては
- 発生初期(白い粉が出現する前)に被害葉を切り取り、集めて焼却する
- 葉の上からの灌水を避ける
- 剪定して日当たりを良くする
- 殺菌剤を散布する
今回使用できる殺菌剤は
- メプロニル水和剤(発生初期)
- 銅水和剤
などが登録されています(令和3年5月8日時点)。「病気の徴候が見られてから薬剤を散布しても効果はない」との記載もみられますので、日頃からよく観察し、被害を見つけたら直ちに除去するよう努めることが大切ですね。
下の写真は患部をさらに拡大した画像です。
表面に白い粉が形成し始めていますね。防除(罹病葉の除去・焼却)間に合うかなぁ?
もち病に関する詳細は、下記の記事をご覧下さい。