庭で育てているレモンの葉が何者かにかじられているのをみつけました。
<症状と診断結果>
昨年の秋、下の写真のようにレモンの葉が虫にかじられたようになっていました。
葉の表裏をじっくり観察すると黒っぽい幼虫が見つかりました。
ネットで調べるとどうやらナミアゲハの若齢幼虫のようです。
発見後、粘着テープですぐに捕まえました。
今年の3月には、下の写真のようなものを見つけました。ナミアゲハの卵でしょうか?
もちろんこれもすぐに取り除きました。
ナミアゲハの生活環は以下のとおり。
- 成虫の活動期は3〜5月で、その間に2〜6回発生する
- 成虫は葉裏に1個ずつ産卵する
- 幼虫はミカン科の葉を摂食しながら5回の脱皮を経て蛹になる
- 1〜4齢幼虫までは鳥の糞のような斑紋の毛虫
- 5齢幼虫は緑色の芋虫
- 蛹の状態で越冬する
<防除方法>
防除方法としては
- 幼虫や卵を見つけて捕殺する
- 発生初期に殺虫剤を樹全体に散布する
などがあります。
使用できる殺虫剤としては
- クロチアニジン水溶剤
- BT水和剤
などがあります。
レモンは果実を食しますので、使用時期に十分注意して使用し、できるだけ農薬を使用しない防除に心がけましょう。
ナミアゲハの詳細については下記の記事をご参照ください。